TOEICにザセツしてしまう理由「1選」

「単語」を後回しにしていませんか?

「TOEICの勉強を始めたけど、全然続かない」

「参考書を買ったものの、難しくて途中で嫌になってしまった」

「リスニングを何度やっても、何を言っているのか分からない」

TOEICを勉強していると、こんな壁にぶつかる人は少なくありません。

そして、その結果、

「自分は英語が苦手だから……」

と諦めてしまう。

でも、ちょっと待ってください。

TOEICの勉強に挫折してしまう最大の原因は、英語の才能でも、頭の良さでもありません。私は、もっと単純なところにあると思っています。

それは、

「単語を覚える前に、文法・読解・リスニングの勉強を始めてしまうこと」

です。

TOEICの勉強を始めるなら、まず単語。

とにかく単語。

遠回りに見えるかもしれませんが、これが結局、一番の近道なんです。

TOEICを始めると、なぜか「問題集」をやりたくなる

TOEICの勉強を始めようと思ったとき、多くの人はまず参考書を探します。

書店に行けば、

「TOEIC文法問題を完全攻略!」「Part 7長文読解対策!」「リスニングを徹底強化!」「模試○回分収録!」

といった本がズラリと並んでいます。

そうすると、つい問題集を買ってしまうんですよね。

「よし、今日から毎日20問ずつ解こう!」

と気合を入れてスタートする。

ところが、実際に問題を解いてみると……。

単語が分からない。

文法問題を解こうとしても、選択肢の意味がよく分からない。長文を読もうとしても、知らない単語が何個も出てくる。リスニングを聞いても、何を言っているのか分からない。結果として、勉強がものすごく苦痛になります。

当然です。

知らない単語だらけの文章を読むなんて、面白いわけがありません。

「英文が読めない」のではなく「単語を知らない」だけ

英語学習では、かなりの割合で「英文法」の問題にされがちです。

英文が読めない。

文法力が足りないのでは?

もっと文法を勉強しよう。

こう考える人は多いと思います。

もちろん文法も重要です。

でも、英文が読めない原因が、本当に文法とは限りません。

例えば、

The company will postpone the conference until further notice.

という英文があったとします。

文法構造そのものは、それほど難しくありません。

でも、

「postponeって何だっけ?」「conferenceは?」「until further noticeって何?」

となれば、文章の意味は分かりません。

逆に、

  • company=会社
  • postpone=延期する
  • conference=会議
  • until further notice=追って通知があるまで

と分かっていれば、

「会社は追って通知があるまで会議を延期する」

という意味がスッと入ってきます。

つまり、

単語を知っているだけで、英文の難易度は一気に下がる

のです。

TOEICには「TOEIC用の単語」がある

ここが非常に重要です。大学受験などで英語をかなり勉強した人でも、TOEICを受けると、

「知らない単語が意外と多いな」

と感じることがあります。
その理由の一つが、TOEICにはビジネス関連の語彙が多いことです。

例えば、

  • invoice(請求書)
  • shipment(発送、出荷)
  • applicant(応募者)
  • vacancy(空席、欠員)
  • reimbursement(払い戻し、経費精算)
  • complimentary(無料の)
  • renovation(改装)
  • itinerary(旅程)
  • merchandise(商品)

など。

TOEICを勉強している人なら見慣れた単語ですが、受験英語ではそれほど頻繁に見なかった人もいるでしょう。

会社、会議、出張、採用、契約、請求、商品の発送、ホテル、空港……。

TOEICでは、こうしたシチュエーションが大量に登場します。

だからこそ、普通の英単語帳を最初からやり直すより、
「TOEICでよく出る単語」を優先して覚えたほうが効率がいい。

これがポイントです。

「意味を類推すればいい」はTOEICでは通用しにくい

英語が得意な人ほど、知らない単語が出てきても前後の文脈から意味を推測できます。

これは素晴らしい能力で、実際、大学受験の長文読解などでは非常に役立ちます。
ただし、TOEICでは事情が少し違います。

なぜなら、とにかく時間がないからです。

特に、Reading Sectionは75分で100問。
Part 5を解き、Part 6を解き、さらにPart 7では大量の文章を読まなければなりません。

一つ一つの単語について、

「うーん、この単語は知らないけど、前後の文章から考えると……」

なんてやっている時間はありません。

賢い人なら意味を類推できるでしょう。
でも、類推できることと、瞬間的に意味が分かることは別です。

TOEICで必要なのは、
単語を見た瞬間に意味が出てくる状態。

invoiceを見て「何だっけ……」ではなく「請求書」。

applicantを見た瞬間に「応募者」。

postponeなら「延期する」。

このくらいのスピード感が欲しいのです。

TOEICでは、「考えれば分かる」よりも、

「考えなくても分かる」

のほうが圧倒的に強いのです。

単語を覚えるのは、ぶっちゃけ面倒くさい

ここまで読んで、

「なるほど。じゃあ単語を覚えればいいのか!」

と思った人もいるでしょう。

ただ、一つ問題があります。…単語の勉強って、面倒くさいんですよね(笑)。

単語帳を開く→見る→書いて覚える→忘れて覚えなおす。
正直、楽しい勉強とは言いにくい。

だからこそ、多くの人が単語学習を飛ばしてしまいます。

「問題を解きながら覚えればいいや」
「長文を読みながら覚えよう」
「リスニングをやっていれば、そのうち覚えるだろう」

と考えてしまう。

気持ちは非常によく分かります。
でも、ここを飛ばすと、その後の勉強が全部ダルくなります。

最初に楽をしようとした結果、

文法もつらい。
長文もつらい。
リスニングもつらい。

という状態になってしまうのです。

だったら最初に少しだけ頑張って、単語を覚えてしまったほうがいい。
これがTOEIC学習を続けるコツです。

単語を覚えると、突然TOEICが楽しくなる

単語学習をある程度進めると、面白い変化が起こります。
今まで暗号のように見えていた英文が、読めるようになってくるのです。

Part 7を読んでいて、

「あれ? 意味が分かるぞ」

となる。

さらにリスニングでも、

「今、appointmentって言った!」
「refundって聞こえた!」
「availableって言ってる!」

と、知っている単語が耳に飛び込んでくるようになります。

これがめちゃくちゃ楽しい。

英語学習で一番つらいのは、

「勉強しているのに、分からない」

という状態です。

逆に一番楽しいのは、

「分かる!」

という瞬間が増えていくこと。

単語力がついてくると、この「分かる!」が猛烈な勢いで増えていきます。

英文が読める。
問題文が分かる。
選択肢が分かる。
リスニングが聞こえる。

するとTOEICの問題を解くこと自体が、だんだん面白くなってきます。
ここまで来れば、勉強を継続するハードルはかなり下がります。

最初の一冊は「金のフレーズ」でいい

では、具体的に何を使えばいいのか。

TOEIC初心者なら、まず定番の

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ

でいいと思います。
通称「金フレ」ですね。

TOEIC対策の単語帳として非常に有名なので、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

重要なのは、最初から全部を完璧に覚えようとしないこと。
すでに知っている単語まで、一から丁寧に勉強する必要はありません。

まず一通り見て、

「これは知っている」「これは知らない」

を分けてしまいましょう。

そして、

知らない単語だけをピックアップして覚える。

これでOKです。

例えば1000語収録されていたとして、そのうち400語をすでに知っているなら、実際に覚えるべきなのは残り600語です。

そう考えると、少し気が楽になりませんか?

単語は「気合とダジャレ」で覚えればいい

単語の覚え方についても、難しく考える必要はありません。

個人的には、

「気合とダジャレ」

もかなり有効だと思っています。
語呂合わせでも、変なイメージでもいい。

例えば単語を見たときに、自分だけが分かるくだらないダジャレを作る。

「Waive:~しない、放棄する」(ウェーブしない観客がいるんだよな…)

ウェーブしない観客の絵がパッと浮かびましたか?

それで記憶に残るなら大成功です。

一発で覚えられなくても大丈夫。

忘れたら、もう一度見る。
また忘れたら、また見る。

10回見て覚える単語があってもいいし、20回かかってもいい。

重要なのは、

「忘れないこと」ではなく「忘れても繰り返すこと」

です。これで、短期記憶から長期記憶に移していきます。
長期記憶に移ってしまえば、一生ものの力になりますよ。

文法も読解もリスニングも、その後でいい

もちろん、TOEICで高得点を取るためには、単語だけでは足りません。

Part 5では文法知識が必要です。
Part6、 7では素早く情報を探す読解力が必要です。

Part 3・4では、会話やナレーションを聞きながら、
内容を処理する本物のリスニング力が必要になります。

でも、それらを効率よく勉強するためにも、土台となる単語力が必要なのです。

特にTOEIC初心者ほど、

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」

と参考書を増やさないことです。

文法問題集。リスニング問題集。Part 7対策。公式問題集…

気づいたら机の上に5冊も6冊も積んである。

これでは挫折しやすくなります。

最初はもっとシンプルでいい。

まず単語帳を一冊。

これが最速です。

「単語から始める」が、結局一番速い

単語学習は地味です。
成果もすぐには分かりづらいかも。

「こんなことをやっているより、問題を解いたほうが実践的なのでは?」

と思うこともあるでしょう。

でも、焦らなくて大丈夫です。

単語を500個、700個、1000個と覚えていけば、英文の見え方が変わってきます。

そして、その効果はReadingだけではありません。
Listeningにも効いてきます。

考えてみれば当然ですよね。

知らない単語は、聞き取れても意味が分かりません。

逆に、知っている単語が増えれば増えるほど、

「聞こえる英語」

も増えていきます。

つまり単語は、リーディングとリスニングの両方に効く。
これほどコストパフォーマンスのいい勉強はありません。

挫折したくないなら、必ず単語からスタートしよう

TOEICの勉強に挫折する理由。もちろん、人によってさまざまです。

  • 忙しくて時間が取れない
  • 目標が曖昧
  • 参考書が難しすぎる
  • 勉強方法が分からない

いろいろあるでしょう。

ただ、私が一つだけ挙げるなら、

「単語を覚える前に、他の勉強に手を出してしまうこと」

です。

知らない単語だらけの状態で文法問題を解く。知らない単語だらけの長文を読む。知らない単語だらけの英語を聞く。

これでは、勉強が苦痛になって当然です。

だから、順番を逆にしましょう。

まずは『金のフレーズ』を開く。→知っている単語は飛ばす。→知らない単語をピックアップする。

そして、気合とダジャレで覚える(笑)。

ある程度覚えたところで、文法や読解、リスニングに進んでみてください。

以前より英文が読める。以前より英語が聞こえる。問題を解いていて意味が分かる。

そんな瞬間が一気に増えてくるはずです。
そうなれば、TOEICの勉強は猛烈に楽しくなってきます。

遠回りに見えても、単語が最優先。

 

TOEICをこれから始める人。
一度勉強して挫折してしまった人。
参考書を何冊買ってもスコアが伸びない人。

まずは、単語から始めてみてください。

必ず単語からスタートする。

それが、TOEIC攻略の最速ルートです。

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